ワークシートのマージでキー列を設定する方法:値を一致させる

データ > ワークシートのマージ > 値を一致させるを選択し、マージするワークシートを選んでキー列の指定をクリックします。

キー列の指定の概要

2つの異なるワークシートに同じ単位のセット(ケース、対象、場所など)に関する情報が含まれる場合、マージのキー列の指定オプションを使用して、その情報を1つのワークシートに結合し、各行に同じ単位の情報が含まれるようにすることができます。各ワークシートの単位情報を含むキー列を指定した場合、各ワークシートのキー列の値が照合され、昇順で並べ替えられます。残りの列はキー列の指定に従って並べ替えられます。

ヒント

複数のワークシートから、対応する列を積み重ねる場合は、ワークシートの積み重ねの方が簡単に行える場合があります。

会社に設備とも呼ばれる4つの工場があるとします。あるワークシートには、各工場の純利益情報が含まれています。別のワークシートには、各工場の経費情報が含まれています。ワークシート1の工場列とワークシート2の設備列はともに同じ場所のことを示しています。2つのワークシートを結合する場合に必要なことは、各場所の利益と経費の情報が同じ行にあることです。

ワークシート1

C1 C2
工場 利益
3 23
1 24
2 29
4 30

ワークシート2

C1 C2
設備 経費
1 12
4 10
2 14
3 15

キー列として「工場」「設備」を使用してワークシート1とワークシート2をマージすることで作成されたワークシートを次に示します。マージ後のワークシートでは、各場所のすべてのデータが同じ行にあります。

マージ後のワークシート

C1 C2 C3 C4
工場 利益 設備 経費
1 24 1 12
2 29 2 14
3 23 3 15
4 30 4 10

キー列の指定のガイドライン

  • ワークシートのキー列の名前は、同じにすることも別にすることもできます。
  • キー列は同じ長さでなければなりません。キー列と同じ長さでない列は、マージ後のワークシートには含まれません。メモには、除外された列がリスト化されます。
  • キー列のデータ型(数値、日付・時刻、またはテキスト)は同一でなければなりません。
  • 順序付けされたテキストの値の順序は、両方のキー列の指定で同じでなければなりません。

複数の観測値を含むキー列の指定オプションを使用する

キー列に複数回出現する値の処理方法を指定できます。キー列の一方または両方が列内に重複する値を含む場合があります。デフォルトでは、マージ後のワークシートには、出現する値ごとに別々の行が作成されます。

重要

複数の観測値を含むを選択する場合、マージ後のワークシートでは意図しないデータ行がペア化され、単一の観測値として解釈される可能性があります。複数の観測値を含むの選択を解除すると、マージ後のワークシートから重要なデータが除外されてしまうかもしれません。

次のワークシートでは、キー列である工場設備の両方に繰り返し値があります。ワークシート1には工場番号2が2つあります。ワークシート2には設備番号4が2つあります。

ワークシート1

C1 C2
工場 利益
2 23
1 24
2 29
4 30

ワークシート2

C1 C2
設備 経費
1 12
4 10
2 14
4 15

ワークシート1とワークシート2をマージし、複数の観測値を含むを両方のワークシートで選択した場合、一方のワークシートで選択した場合、またはどちらのワークシートでも選択しなかった場合に、作成されたワークシートを次に示します。

両方のワークシートで複数の観測値を含める

マージ後のワークシートには、ワークシート1にある両方の工場2の行が含まれます。さらに、ワークシート2にある両方の設備4の行も含まれます。
C1 C2 C3 C4
工場 利益 設備 経費
1 24 1 12
2 23 2 14
2 29 2 14
4 30 4 10
4 30 4 15

ワークシート2のみで複数の観測値を含める

併合後のワークシートには、ワークシート2の繰り返し値(設備の4)が含まれます。ただし、ワークシート1からは最初の工場の2の行のみが含まれます。
C1 C2 C3 C4
工場 利益 設備 経費
1 24 1 12
2 23 2 14
4 30 4 10
4 30 4 15

どちらのワークシートでも複数の観測値を含めない

マージ後のワークシートには、どちらのワークシートの繰り返し値も含まれません。
C1 C2 C3 C4
工場 利益 設備 経費
1 24 1 12
2 23 2 14
4 30 4 10

一致しない観測値を含むキー列の指定オプションを使用する

他方のワークシートのキー列と一致しないキー列の観測値の処理方法を指定できます。デフォルトでは、マージ後のワークシートには一致しない観測値の行が作成され、不一致が存在する場所には欠損値記号が表示されます。

次のワークシートでは、キー列である工場設備の両方に一致しない値があります。「工場」には「設備」に一致がない5が含まれています。「設備」には「工場」に一致がない6が含まれています。

ワークシート1

C1 C2
工場 利益
1 23
2 24
3 29
4 30
5 31

ワークシート2

C1 C2
設備 経費
1 12
2 10
3 14
4 15
6 17

ワークシート1とワークシート2をマージし、一致しない観測値を含むを両方のワークシートで選択した場合、一方のワークシートで選択した場合、またはどちらのワークシートでも選択しなかった場合に、作成されたワークシートを次に示します。

両方のワークシートで一致しない観測値を含める

マージ後のワークシートには、両方のワークシートの一致しない観測値(「工場」の5と「施設」の6)が含まれます。空となるセルには欠損値記号(*)が挿入されます。
C1 C2 C3 C4
工場 利益 設備 経費
1 23 1 12
2 24 2 10
3 29 3 14
4 30 4 15
5 31 * *
* * 6 17

ワークシート2のみで一致しない観測値を含める

マージ後のワークシートには、ワークシート2の一致しない観測値(「設備」の6)が含まれます。ワークシート1の一致しない観測値(「工場」の5)は含まれません。
C1 C2 C3 C4
工場 利益 設備 経費
1 23 1 12
2 24 2 10
3 29 3 14
4 30 4 15
* * 6 17

どちらのワークシートでも一致しない観測値を含めない

ワークシートには一致しない観測値は含まれません。
C1 C2 C3 C4
工場 利益 設備 経費
1 23 1 10
2 24 2 12
3 29 3 14
4 30 4 15

欠損値をBY水準値として含むキー列の指定オプションを使用する

デフォルトでは、いずれかのキー列に欠損値が含まれる行は、マージ後のワークシートでは省略されます。両方のワークシートのキー列に欠損値を含めることができます。欠損となる観測値は、個々の値として処理されます。一方のワークシートのキー列の欠損となる行は、他方のワークシートのキー列の欠損となる行と一致します。