統計的基準に基づくセルのフォーマット

ワークシート内のセルは、さまざまな統計的基準を元にフォーマットできます。たとえば、外れ値を含む列のセルを赤い網掛けにすることができます。

外れ値

異常に大きい、または小さい値を含むセルをフォーマットするには、このオプションを使用します。

  1. 次のいずれかを実行してダイアログボックスを開きます。
    • データ > 条件付きフォーマット > 統計量 > 外れ値を選択します。
    • 列をクリックし、エディタ > 条件付きフォーマット > 統計量 > 外れ値を選択します。
    • 列をクリックし、右クリックから条件付きフォーマット > 統計量 > 外れ値を選択します。
  2. に、条件付きフォーマットを適用する列を入力します。 このオプションは、データメニューからダイアログボックスを開いたときのみ表示されます。
  3. この規則を使用して外れ値を含むセルをフォーマットで、次のいずれかを選択します。
    • 箱ひげ図: 箱ひげ図のひげよりも外側にある値を含むセルをフォーマットします。
    • 標準偏差: 平均から規定の標準偏差数以上離れている値を含むセルをフォーマットします。
  4. スタイルから、条件に一致するセルに適用するフォーマットを選択します。
  5. スタイルにカスタムを選択した場合、セルのフォーマットで背景色フォントカラー、およびフォントスタイルを選択します。

管理外の点

処理平均から標準偏差が3つより大きく離れるサブグループのデータを含むセルをフォーマットするには、このオプションを使用します。データは時系列順に並んでいる必要があります。

Minitabでは管理外の点は次のように特定されます。

Minitabでは、標準偏差はファイル > オプション > 管理図と品質ツール > 標準偏差を推定で指定したオプションを元に推定されます。管理外れのサブグループのセルが全てフォーマットされます。

  1. 次のいずれかを実行してダイアログボックスを開きます。
    • データ > 条件付きフォーマット > 統計量 > 管理外れを選択します。
    • 列をクリックし、エディタ > 条件付きフォーマット > 統計量 > 管理外れを選択します。
    • 列をクリックし、右クリックから条件付きフォーマット > 統計量 > 管理外れを選択します。
  2. に、条件付きフォーマットを適用する列を入力します。 このオプションは、データメニューからダイアログボックスを開いたときのみ表示されます。
  3. データ型で列のデータ型を選択します。
    • 連続: パーツの長さやオーブンの温度などの連続する測定値
    • 属性(不良): 不合格となったパーツの数などの不良品数。値はすべて整数で、サブグループのサイズは少なくとも、列内の最大の値と同程度大きくなければなりません。
  4. サブグループサイズで、次のいずれかを実行します。
    • サブグループ単位でデータを収集した場合は、各サブグループの観測値数を入力します。たとえば、各サブグループのデータが連続する5つの行に記録されている場合、5と入力します。
    • サブグループ単位で収集していない場合は、1と入力します。
  5. スタイルから、条件に一致するセルに適用するフォーマットを選択します。
  6. スタイルにカスタムを選択した場合、セルのフォーマットで背景色フォントカラー、およびフォントスタイルを選択します。

規定値外の点

指定した範囲から外れる値を含むセルをフォーマットするには、このオプションを使用します。

  1. 次のいずれかを実行してダイアログボックスを開きます。
    • データ > 条件付きフォーマット > 統計量 > 規格外を選択します。
    • 列をクリックし、エディタ > 条件付きフォーマット > 統計量 > 規格外を選択します。
    • 列をクリックし、右クリックから条件付きフォーマット > 統計量 > 規格外を選択します。
  2. に、条件付きフォーマットを適用する列を入力します。 このオプションは、データメニューからダイアログボックスを開いたときのみ表示されます。
  3. 規格限界外のセルをフォーマット下側規格上側規格、またはその両方を入力します。
  4. スタイルから、条件に一致するセルに適用するフォーマットを選択します。
  5. スタイルにカスタムを選択した場合、セルのフォーマットで背景色フォントカラー、およびフォントスタイルを選択します。

大きな残差

大きな標準化残差と関連付けられている応答値を含むセルをフォーマットするには、このオプションを使用します。この条件付きフォーマットを適用させる前に、応答変数を適切な線形モデルで分析する必要があります。条件付きフォーマットは現在のモデルにのみ適用されます。詳細は、Minitabに含まれる残差の種類を参照してください。

  1. 次のいずれかを実行してダイアログボックスを開きます。
    • データ > 条件付きフォーマット > 統計量 > 大きな残差を選択します。
    • 列をクリックし、エディタ > 条件付きフォーマット > 統計量 > 大きな残差を選択します。
    • 列をクリックし、右クリックから条件付きフォーマット > 統計量 > 大きな残差を選択します。
  2. に、条件付きフォーマットを適用する列を入力します。 このオプションは、データメニューからダイアログボックスを開いたときのみ表示されます。
  3. 次より大きい標準化残差の絶対値に、セルをフォーマットする閾値を入力します。 デフォルトのしきい値は2です。2より大きい、または-2より小さい標準化残差に対応するセルがすべてフォーマットされます。
  4. スタイルから、条件に一致するセルに適用するフォーマットを選択します。
  5. スタイルにカスタムを選択した場合、セルのフォーマットで背景色フォントカラー、およびフォントスタイルを選択します。

異常なX

てこ比(Hi)で測定した際の異常な予測変数値と関連付けられている応答値を含むセルをフォーマットするには、このオプションを使用します。この条件付きフォーマットを適用させる前に、応答変数を適切な線形モデルで分析する必要があります。詳細は、異常な観測値を参照してください。

3p/nまたは0.99のいずれか小さい方よりも大きなてこ比と関連付けられたセル(pは定数も含めたモデルの項の数、nは観測値数)がフォーマットされます。

  1. 次のいずれかを実行してダイアログボックスを開きます。
    • データ > 条件付きフォーマット > 統計量 > 異常なXを選択します。
    • 列をクリックし、エディタ > 条件付きフォーマット > 統計量 > 異常なXを選択します。
    • 列をクリックし、右クリックから条件付きフォーマット > 統計量 > 異常なXを選択します。
  2. に、条件付きフォーマットを適用する列を入力します。 このオプションは、データメニューからダイアログボックスを開いたときのみ表示されます。
  3. スタイルから、条件に一致するセルに適用するフォーマットを選択します。
  4. スタイルにカスタムを選択した場合、セルのフォーマットで背景色フォントカラー、およびフォントスタイルを選択します。