関数のラインプロットの例

ある繊維メーカーの品質エンジニアが、合成繊維の破壊強度に影響を及ぼす因子を特定したいと考えています。エンジニアは、4台の生産機械の生産物サンプルと3人の作業者を無作為に選択します。

エンジニアは、グループの繊維の平均強度を比較し、交互作用があるかどうかを調べるために記号付きラインプロットを作成します。

  1. サンプルデータを開く、繊維の強度.MTW.
  2. グラフ > 折れ線グラフ > 記号付き > 1つのYを選択します。
  3. 関数平均を選択します。
  4. グラフ変数に、強度を入力します。
  5. Xスケールのグループのカテゴリ変数に、作業者を入力します。
  6. 凡例のグループのカテゴリ変数に、機械を入力します。
  7. OKをクリックします。

結果を解釈する

どのラインの傾きも0でないことから、繊維の平均強度が作業者によって異なることが分かります。通常、作業者1は機械の種類に関係なく平均強度が最も低い繊維を生産する一方、作業者3は最も強度の高い繊維を生産します。その一方で、機械による強度への影響は一定していません。どの機械においても、操作する作業者によって、強度の高低が変わります。作業者1が機械2を使ったときに生じる平行でない線は、可能な交互作用があることを意味しています。この組み合わせは、予想外の高い平均強度を生み出しているため、追跡調査を行う必要があるといえます。