Minitabは、多様な分析の必要性に応えるために、[グラフ]メニューに柔軟性に富む各種グラフを備えています。多くのカスタマイズオプションを利用してグラフを作成でき、グラフを作成した後もさらに多くのカスタマイズオプションが提供されます。
[グラフ]メニューから使用できるグラフに加え、管理図などの分析専用のグラフを[統計]メニューから使用できます。また、Minitabは、多くの統計分析の一部として、組み込みグラフを備えています。
散布図を使用すると、2つの変数の関連性を評価できます。2つの変数の値は、各観測値をプロットするためのx座標とy座標として使用されます。Minitabで、
を選択します。行列散布図を使用すると、複数の変数ペアの関連性を一度に評価できます。行列散布図は、個々の散布図を並べたものです。Minitabで、
を選択します。ヒストグラムを使用すると、データの形状と中心傾向を評価したり、データが正規分布などの特定の分布に適合するかどうかを評価したりできます。Minitabで、
を選択します。バーは、連続区間またはビン内に含まれる観測値の数を表します。1つのバーで多数の観測値を表すことができるため、大量のデータを使用する場合はヒストグラムが最も効果的です。
ドットプロットを使用すると、データの形状と中心傾向を評価できます。ヒストグラムと同様、ドットプロットもビンに分割されます。ただし、データ量が少ない場合、各ドットが1つまたは少数の観測値を表しているため、ドットプロットの方がヒストグラムよりも便利です。Minitabで、
を選択します。ドットプロットは、データのグループを比較する場合も有効です。
箱ひげ図を使用すると、中央値、範囲、対称性などの分布特性を評価、比較したり、外れ値を特定したりできます。Minitabで、
を選択します。箱ひげ図を使用すると、サンプル分布の特性を評価および比較して、外れ値を探すことができます。Minitabで、
を選択します。区間プロットを使用すると、平均と信頼区間を評価して比較できます。信頼区間を使用すると、グループの平均の差をグループ内分散に基づいて評価できます。Minitabで、
を選択します。個別値プロットを使用すると、個々のデータ点を評価、比較できます。Minitabで、
を選択します。このグラフは、グループ別にデータ点をプロットするため、外れ値と分布形状の確認が簡単に行えます。
ラインプロットを使用すると、2つ以上のグループの応答パターンを比較できます。要約統計量は生データから計算できます。また、ワークシートの表から要約値をプロットすることもできます。Minitabで、
を選択します。棒グラフを使用すると、平均などの要約統計量をグループ別に比較できます。要約統計量は生データから計算できます。また、ワークシートの表から要約値をプロットすることもできます。Minitabで、
を選択します。Minitabには、時間の経過に伴うデータのパターンを表示できるツールがいくつかあります。たとえば、次のツールを使用して、会社の月間売上高を調べることができます。
時系列プロットは、データが等間隔で収集され、ワークシートに時系列順にまとめられている場合に使用します。Minitabで、
を選択します。観測値は、X軸の等間隔の時間区間に対してY軸にプロットされます。
面グラフを使用すると、時間の経過に伴って合計の構成がどのように変化するかを調べることができます。Minitabで、
を選択します。積み重なった一連の変数が、x軸の等間隔の時間区間に対してy軸にプロットされます。グラフの各線は累積和です。
結線を使用した散布図は、データが不規則な間隔で収集されている場合や、データがワークシートに時系列順にまとめられていない場合に使用します。ワークシートから時間変数を指定する必要があります。Minitabで、
を選択します。このグラフでは、観測値がX軸の時間に対してY軸にプロットされます。
単一のプロットに3つの変数を表示する場合は、次のグラフを使用します。たとえば、温度と湿度が塗装の乾燥時間に及ぼす影響を評価することができます。
3D曲面プロットを使用すると、x、y、z変数に基づいて3次元曲面を作成できます。Minitabで、
を選択します。3D曲面プロットは、個々のデータ点ではなく、連続した曲面(曲面プロット)またはz値のグリッド(ワイヤフレームプロット)が表示される点を除き、3D散布図に似ています。
組み込みのグラフとは、多くのMinitab統計分析の一部として、データを確認したり統計的仮定を検証するために表示されるグラフです。分析を実行するときに、出力の一部として組込みのグラフを生成することを選択できます。
たとえば、回帰分析を実行する場合に、残差のヒストグラム、残差の正規確率プロット、残差対適合値、および残差対データ順序の中から1つ以上のグラフを選択して作成するか、一覧表示を選択できます。この場合、1つのグラフレイアウトにすべてのグラフがまとめて表示されます。この場合、1つのグラフウィンドウにすべてのグラフが表示されます。