Yスケールタイプ

ヒストグラム、確率プロット、経験CDFプロットのYスケールタイプを変更できます。

Yスケールタイプについて

デフォルトにより、ヒストグラムのYスケールは度数を表し(それぞれのバーは、指定されたビン内の値の度数を表します)、各ビンの大きさを強調しています。このグラフを見る人が、これらの度数値を理解するために十分な工程の知識を持っていない場合、グラフのYスケールタイプを変更し、見る人にとってもっと意味のある形式であるパーセント(それぞれのバーは、指定されたビン内のすべての値のパーセントを表します)で、これらの度数を表示し直すことができます。

ヒストグラムのYスケールタイプ

デフォルトでは、各バーは、ビン内の値の度数を表します。Yスケールタイプをパーセントに変更すると、各バーはビン内のすべての値のパーセントを表すようになります。サンプルサイズが異なる場合に分布を比較するには密度を使用します。密度は、ビンの幅が等しくない場合にバーを比較するためにも役立ちます。密度は観測値の比率をビンの幅で割って計算されます。

度数(デフォルト)
パーセント
密度
グラフ作成時にYスケールの種類を指定するには、次の手順に従ってください。
  1. スケールをクリックします。
  2. Yスケールタイプタブで種類を選択します。
既存のグラフのYスケールの種類を変更するには、次の手順に従ってください。
  1. グラフをダブルクリックします。
  2. yスケールをダブルクリックして、スケールの編集ダイアログボックスを開きます。
  3. タイプタブでスケールの種類を指定します。
度数
バーごとの高さは、ビン内に分布する観測値の数を表します。
パーセント
バーごとの高さは、ビン内に分布するサンプル観測値のパーセントを表します。パーセントスケールを持つヒストグラムは相対度数ヒストグラムと呼ばれることがあります。異なるサイズのサンプルを比較する場合はパーセントスケールを使用します。
密度
バーごとの面積は、ビン内に分布するサンプル観測値数の比率を表します(比率 = バーの面積 = ビンの幅 × バーの高さ)。

ビン (柱状) 間で値を累積する:(度数とパーセントスケールのみ)バーの高さが左から右へ累積されます。各バーの高さはビンと以前のすべてのビンを足した高さに等しくなります。

確率プロットと経験CDFプロットのYスケールタイプ

グラフ作成時にYスケールの種類を指定するには、次の手順に従ってください。
  1. スケールをクリックします。
  2. Yスケールタイプタブで種類を選択します。
既存の確率プロットまたは経験CDFのYスケールの種類を変更するには、次の手順に従ってください。
  1. グラフをダブルクリックします。
  2. yスケールをダブルクリックして、スケールの編集ダイアログボックスを開きます。
  3. タイプタブでスケールの種類を指定します。
パーセント

Y軸の値は、推定累積パーセンテージを表します。推定累積パーセンテージは、推定累積確率に100を乗じた値と等しくなります。

確率

Y軸の値は、推定累積確率を表します。値xの累積確率は、母集団から取得されたランダム観測値がx以下になる確率です。

メディアンランク法(ベナード(Benard)法とも呼ばれる)を使用して、観測値ごとの累積確率(r)を推定します。

この式で、iは標本内の観測値の順位で、nは標本内の観測値の合計数です。標本内の最小の値はi = 1、最大の値はi = nです。

スコア(確率プロットのみ)

Y軸の値は、逆累積確率を表します。

正規分布と対数正規分布のスコア値は、標準正規分布を使用して計算されたrの逆累積確率です。

指数分布とワイブル分布のスコア値は、LN(−LN(1−r))(LNは自然対数関数)として計算されます。

樹形図のYスケールタイプ

クラスター分析を実行する際にYスケールを指定するには、樹形図を表示するを選択してカスタマイズするをクリックします。既存の樹形図のYスケールの種類を変更するには、次の手順に従ってください。
  1. グラフをダブルクリックします。
  2. yスケールをダブルクリックして、スケールの編集ダイアログボックスを開きます。
  3. タイプタブでスケールの種類を指定します。
類似度(デフォルト)
クラスターごとの高さは、類似度を表します。2つのクラスターiとjの間の類似度s(ij)は、s(ij) = 100 (1 - d(ij) / d(max)という式で表されます。分析に元の距離行列Dを入力した場合は、d(max)はD内の最大値です。Dがデータから計算されたものである場合、相関を距離スケールとして選択しているときはd(max) = 2、絶対相関を選択しているときはd(max) = 1です。
距離
クラスターごとの高さは、距離を表します。