箱ひげ図の「内向き」または「逆向き」のひげ

デフォルトでは、ボックスの底は第1四分位数(Q1)を示し、ボックスの上は第3四分位数(Q3)を示します。ひげは、箱の上または底から隣接値へ伸びる線です。隣接値とは、次の限界によって定義される領域内の最高観測値と最低観測値です。
  • 下限: Q1- 1.5 (Q3 - Q1)
  • 上限: Q3 + 1.5 (Q3 - Q1)

ただし、上側隣接値はQ3より小さくなる可能性があり、その場合、ひげはQ3から箱の内部に向かって描かれます。また、下側隣接値もQ3より大きくなる可能性があり、その場合、ひげはQ3から箱の内部に向かって描かれます。

ひげが「内向き」の箱ひげ図の例

この箱ひげ図は次のデータを示しています: 1200 1443 1490 1528 1563 2479

この箱ひげ図の各値は次のようになります。
  • Q1 = 1382
  • Q3 = 1792
  • 下限 = 1382 - 1.5*(1792-1382) = 767
  • 上限 = 1792 + 1.5*(1792-1382) = 2407

この範囲内での最小観測値は1200で最大観測値は1563です。下側のひげはQ1=1382と1200をつなぎ、箱の外側に伸びます。上側のひげはQ3=1792と1536をつなぎ、箱の内側に伸びます。

箱のエンドポイントに四分位数ではなくヒンジを使用する場合、ひげが「内向き」になることはありません。