DDEリンクを作成・変更する

このトピックの内容

リンクの貼り付けでリンクを作成する
MinitabのDDEリンクを作成または変更する
他のアプリケーションからのリンク名 - 例
Minitabから別のアプリケーションへのリンクを作成する

リンクの貼り付けでリンクを作成する

他のアプリケーションのデータをMinitabで受信できるよう、リンクの貼り付けを使用して迅速にホットリンクを作成します。Minitabファイルとソースデータのファイルが両方とも開いている状態でソースアプリケーションのデータが変更されると、Minitabファイル内のリンクされたデータも変更されます。DDEリンクは、Minitabワークシートを保存するときに一緒に保存されます。DDEリンクが含まれるワークシートを開くと、Minitabは保存されたリンクを再確立してデータを更新しようとします。

Minitabや他のアプリケーションで、交換したいデータを選択してコピーします。
Mnitabワークシートで、データを張り付けたい列をクリックします。列をクリックしない場合は、リンクされたデータがアクティブなセルを含む列の先頭に入ります。
編集 > リンクの貼り付けを選択します。コピー先のアプリケーションがリンクのコピーや貼り付けに対応していない場合、リンクの貼り付けは使用できません。

MinitabのDDEリンクを作成または変更する

新規DDEリンクを確立することで、Minitabで他のアプリケーションのデータを受け取る、あるいは既存のリンクを編集することができます。DDEリンクが含まれるワークシートを開くと、Minitabは保存されたリンクを再確立してデータを更新しようとします。

別のアプリケーションにリンクさせたいファイルを保存します。ファイル名と保管場所を書き留めておきます。
Minitabで、編集 > ワークシートリンク > リンクの管理を選択します。
新しいリンクを作成するには、追加をクリックします。既存のリンクを編集するには、リストから対象のリンクを選択し、変更をクリックします。
アプリケーションに、リンクさせるアプリケーションの名前を入力します。
ヒント
通常、アプリケーションの名前はプログラムを起動する.EXEファイルの名前から.EXE拡張子を取ったものです。例については、次のセクション「他のアプリケーションからのリンク名 - 例」を参照してください。
トピックに、データが含まれるファイルまたはドキュメントの名前を入力します。トピック名は、アプリケーションのタイプによって決まります。文書やデータファイルを使うアプリケーションでは、多くの場合トピックはファイル名になります。たとえば、Microsoft Word文書のトピックは、mywork.docxになります。ファイル名には、C:\MYWORK\MYWORK.DOCXのようにパスを含むこともできます。1つのファイルに多くの文書またはサブウィンドウを含めることができる場合、トピックは角括弧で囲まれたファイル名となり、その後に文書名またはウィンドウ名が続きます。たとえば、Minitabのプロジェクトには多くのワークシートが含まれるので、一般的なトピックは[minitab]ワークシート1になります。例については、次のセクション「他のアプリケーションからのリンク名 - 例」を参照してください。
項目に、特定のデータに対するIDを入力します。項目のIDは、アプリケーションのタイプによって決まります。Minitabでは、項目は常に行/列の位置またはR4C1:R4C2の形式で表された長方形の領域を示します。たとえば、すべてのMinitabの列1を使用する場合はC1を、行4列1のセルを使うにはR4C1を入力します。ほとんどのスプレッドシートでは、この形式に近い形が使われています。例については、「他のアプリケーションのリンク名 - 例」を参照してください。
ステータスに、リンクを有効にするか無効にするかを指定します。
- アクティブ:他のアプリケーションからのデータを即座に受け取ります。
- インアクティブな:リンクを有効にするまで、データを受け取りません。リンクを無効にすると、リンクを有効にするまでMinitabでは待機中または受信中のすべてのトランザクションが無視されます。
優先度に、他のリンクに対するリンクの優先度を指定する数値を入力します。優先度は1（最高優先度）から32（最低優先度）までの整数になります。優先度は、複数のリンクが同時にデータを転送しようとする場合、または処理待ちのトランザクションが複数ある場合に重要です。Minitabでは、必ず優先度の高いリンクに関する転送が完了してから、優先度の低いリンクのデータが処理されます。同じ優先度が指定されたリンクは、先に入った順で転送されます。デフォルトの優先度は16です。
メソッドを更新するで、Minitabにデータを入力する方法を選択します。
- 追加する:列（複数可）の末尾にデータを追加します。
- 位置指定置換:列（複数可）の内容を新しいデータに置き換えます。
アンカー列に、ワークシートでデータを貼り付けたい最初の列の番号を入力します。指定するのはアンカー列だけです。項目がデータの複数列を参照する場合、他の列がアンカー列の後に挿入されます。
操作で、データがサーバのアプリケーションから転送されるたびにMinitabが実行する動作を選択します。
- データを更新してコマンドを実行する
- データを更新するのみ
- コマンドのみを実行する
コマンドで、他のアプリケーションからデータが転送されるたびにMinitabに実行させるコマンドを入力します。
1つ以上のMinitabのセッションコマンド、サブコマンド、または%macroを入力します。次の規則に従ってください。
- 半角128文字以内で入力します（改行なし）。コマンドが128文字を超える場合、そのコマンドを含むマクロを作成することができます。たとえば、%mymacroにより、コードが何百行もあるマクロが起動します。
- コマンドまたはサブコマンドのあとに別のサブコマンドを続ける場合は、セミコロン（;）を使います。
- 最後のコマンドまたはサブコマンドの後にはピリオド（.）を使います。
追加または変更をクリックし、OKをクリックします。

他のアプリケーションからのリンク名 - 例

これらは、他のアプリケーションからMinitabにデータを転送する時用の例です。

プログラム	アプリケーション	トピック	項目	説明
Microsoft Access	MSACCESS	mydata;QUERY totals	DATA	「mydata」という名前のデータベースで「totals」という名前のクエリからデータを取得します。
Microsoft Access	MSACCESS	mydata;TABLE Inventory	DATA	「mydata」という名前のデータベースで、「Inventory」という名前の表からデータを取得します。
Microsoft Excel	excel	[RESULTS.XLS]FIRST QUARTER	R1C1:R50C4	ファイルRESULT.XLSの「First Quarter」という名前のシートで、行1～50を使って列A～Dを取得します。
SPSS	SPSSWIN	!DATA	[Age Name 1 50]	行1～50を使った列「Age」から「Name」

Minitabから別のアプリケーションへのリンクを作成する

DDEリンクが使えるアプリケーションであれば、Minitabからそのアプリケーションへのリンクを設定することでMinitabのデータを送信することができます。

次のいずれかの方法で、Minitabから別のアプリケーションへのリンクを作成します。

Minitabのデータをコピーし、リンクの貼り付けまたは形式を選択して貼り付けを使用して別のアプリケーションに貼り付けます。

別のアプリケーションからMinitabへのリンクを作成します。DDEコマンドで、Minitabのリンク名を使うよう要求される場合があります。リンク名には、アプリケーション、トピック、および項目の3つの部分があります。以下に、Minitabのリンク名の例をいくつか示します。

アプリケーション	トピック	項目	説明
minitab	[myproj.mpj]ワークシート1	C1	列1のすべてのデータを取得します。
minitab	[myproj.mpj]ワークシート1	C1:C3	列C1～C3のすべてのデータを取得します。
minitab	[myproj.mpj]ワークシート1	R1C1	行1、列1の内容を取得します。
minitab	[myproj.mpj]ワークシート1	R1C1:R5C2	列1と列2の行1～5の値を取得します。
minitab	system	（1つのMinitabコマンド）	指定したコマンドを実行します。このコマンドはマクロ呼出しの場合もあります。

Minitabの列名（たとえば、「結果」または「テスト1」など）を使って範囲を指定することはできません。また、行列や定数へのリンクもできません。