計算機による計算式の作成

計算機を使用して計算式を作成します。

計算式の作成

計算式を作成するには、次の手順に従います。

  1. 計算 > 計算機を選択します。
  2. 結果の保存場所に、列番号(「C1」など)、定数(「K1」など)、または列名(「結果」など)を入力します。 名前にスペースが含まれている場合は、その名前を名前にスペースが含まれている場合は、その名前を一重引用符で囲みます。で囲みます。
  3. に、計算式を構成する変数名、演算、関数を入力します。 関数の詳細は、計算機関数を参照してください。
  4. 計算式を列に割り当てるには、計算式として割り当てるを選択します。 列に計算式を割り当てると、関連データを追加、削除、変更するたびに値が自動的に再計算されます。
  5. OKをクリックします。

計算式の使用例

次の例は、計算機のいくつかの使用例を示しています。

算術計算式の計算
算術計算式を計算するには、保存列または保存定数と式を入力します。たとえば、結果の保存場所C11を、MEAN(C10)/STDEV(C1)を入力すると、C10の平均はC1の標準偏差で除算され、その結果がC11に保存されます。
列の値または定数の保存

列の値または定数を保存するには、保存列または保存定数と値を入力します。たとえば、結果の保存場所K1を入力して、5を入力すると、K1=5が設定されます。

テキスト値を入力する場合は、その値を二重引用符で囲みます(例「緑」)。

真偽比較の保存
真偽比較の結果を保存するには、保存列と列比較式を入力します。Minitabでは、比較列の値ごとに、比較が真の場合には値1が保存列に入力され、偽の場合には値0が入力されます。次の式は、真偽比較の例です。
  • C1="green":Minitabでは、greenが含まれる行ごとに1が保存され、他のすべての行では0が保存されます。
  • C1 > C2:Minitabでは、C1 > C2の行ごとに1が保存され、他のすべての行では0が保存されます。
  • C1 = WHEN("3/15/03"):Minitabでは、3/15/03 12:00 amと等しい行ごとに1が保存され、他のすべての行では0が保存されます。

計算式のガイドライン

計算式では、関数、算術演算、比較演算、論理演算および列演算ができます。計算式では、列、保存された定数、数値、テキストを含めることができますが、行列は使用できません。計算式を作成するにはこれらのガイドラインに従ってください。

括弧( )
複数の演算を複合式で組み合わせる場合は、括弧を使用します((C1 + C2)/(C2-C6)など)。関数の値または値の列を示す場合にも括弧を使用できます(SIN (3.5)またはSIN (C1)など)。
大括弧[ ]
Specify a single value in a column by enclosing the row number of the data value in brackets. たとえば、列C5にRevenueという名前を付けた場合、式'Revenue'[27]C5[27]の両方で、列C5の行27の値が返却されます。
ハイフン
Minitabでは、ハイフンが負の符号と解釈されるため、ハイフン(-)を式で使用して値の範囲を指定することはできません。たとえば、C1-C4はC1からC4を引く式として解釈されます。
テキスト値
特定のテキスト値は、"green"のように二重引用符で囲みます。
通貨またはパーセントフォーマット
通貨またはパーセントの形式の数値データは基本的に表示目的で使用します。これらの形式は、選択された関数を使用した場合のみ入力できます。たとえば、列C1に$3.50という値を指定するためにANY(C1,$3.50)という論理関数を使用することはできません。これは、ANY関数では通貨記号の$が認識されないためです
比較演算
次の比較演算を使用できます。
  • =(に等しい)
  • <>(に等しくない)
  • > (より大きい)
  • < (less than)
  • <=(以下)
  • >=(以上)

比較が真の場合、結果は1に設定されます。偽の場合、結果は0に設定されます。

欠損値
テキスト値が欠損していることを表すには、二重引用符を2つ、中にスペースを挟まずに続けて入力します("")。数値または日付/時刻値が欠損していることを表すには、欠損値記号の*を一重引用符で囲みます('*')。
論理演算
次の論理演算を使用できます。
  • &(AND)
  • |(OR)
  • ~(NOT)

式では、記号(& | ~)またはワード(AND、OR、NOT)のいずれかを使用できます。

比較が真の場合、結果は1に設定されます。偽の場合、結果は0に設定されます。

テキスト関数でのワイルドカード文字

1文字以上の文字列を表すには、アスタリスク(*)を使用します。1文字のみを表すには、疑問符(?)を使用します。

テキスト文字列で「*」文字や「?」 文字を参照するには、この記号の前にチルダ(~)を追加します。

たとえば、大文字と小文字を区別する検索関数および検索関数を参照してください。

演算の順序

Minitabでは、以下の順序により行単位で演算を実行します。
  1. グループ列
  2. 定数および列演算
  3. 関数
  4. 指数
  5. 「NOT」および減算(-)の演算
  6. 乗算と除算
  7. 加算と減算
  8. 比較演算
  9. 「AND」演算
  10. 「OR」演算

順位が同じ計算が複数あるときは、左から右の順に計算されます。

ヒント

括弧を使うことで、デフォルトの順序を上書きできます。Minitabでは、まず括弧内の式を実行します。

計算機の出力の考慮事項

計算式の作成時には、計算機の出力に関する以下の情報を考慮します。

データ型

式の最後に行われる計算が数値演算(- やMEANなど)の場合は、結果が数値として保存されます。たとえば、TODAY() - 30という式では、最後に行われる計算(-)が数値演算なので、結果は数値となります。

最後に行われる計算が日付/時刻関数(NOWWHENなど)の場合は、結果が日付/時刻値として保存されます。たとえば、DATE(TODAY() - 30)という式では、最後に行われる計算(DATE)が日付/時刻関数なので、結果は日付値となります。

Minitabでは、ほとんどの表計算プログラムの場合と同様、日付 時刻変数と数値を組み合わせて演算する場合(例: NOW() + 30)、その数値を日数と見なします。

通貨またはパーセントフォーマット
通貨またはパーセントフォーマットのデータを入力値として認識できる関数では、通貨またはパーセント記号が結果に保存されない場合があります。たとえば、SUM関数を使用して通貨フォーマットのデータ値列を加算すると、値の和が返却されますが、関連する通貨記号は返却されません。ただし、列に結果を保存する場合、列をクリックし、右クリックし、列のフォーマットを選択する、通貨またはパーセントを選択することで、列を通貨またはパーセントとしてフォーマット化して記号を表示します。
欠損値
入力値が欠損値である、または負の数の平方根を計算しようとしている、などの理由で式の計算が不可能な場合は、結果が欠損していると設定されます。Minitabでは、数値または日付/時刻の列の欠損値には記号*が使用され、テキスト列の欠損値には空白が使用されます。
比較または式の真 偽
式または比較が真の場合、結果は1に設定されます。偽の場合、結果は0に設定されます。<、<=、>、または>=の入力列に欠損値が含まれる場合、結果は欠損に設定されます。
保存された定数での日付 時刻値
保存された定数は日付/時刻フォーマットの値を認識しません。日付/時刻値は内部で数値として保存されるため、定数に保存された日付/時刻値は、対応する数値の形を取ります。