自然対数(底e)関数

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底がeの対数を計算します。eは2.71828で近似される定数です。任意の正の数nの自然対数xは、ex = nで定義される指数です。たとえば、e2 = 7.389となり、7.389の自然対数は2となります。

次のグラフは、自然対数関数を表します。

構文

LN(number)

numberには、値または値の列を指定します。ex = numberとなるように値xが計算されます。0または負の数値を入力すると、欠損値記号*が保存されます。

計算機の式 結果
LN(7.38905) 2

用途

自然対数の関数は多くに応用でき、生物学的な母集団や金融理論における指数的成長のモデル化や、放射性崩壊の計算などに利用できます。

統計では、自然対数は次を目的としたデータの変換に利用できます。
  • やや歪んだデータを正規分布に近づけたり、均一な分散を実現させたりする
  • 曲線パターンを表すデータを直線(単回帰)を用いてモデル化する
  • 標準偏差の推定時の変動を安定させる(Z-MR管理図)
  • 繰り返しまたは反復測定を含む実験のために応答データの変動を分析する(要因計画)

自然対数は、多くの分布での確率密度関数の計算にも使用されます。