対数で底10関数

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10をある数に等しくするための指数を計算します。たとえば、102 = 100となり、100の対数で底10は2となります。対数で底10は、正の数専用に定義されます。ある数に10を掛けたときに対数は1増え、10で割ると1減ります。

構文

LOGTEN(number)

numberには、値または値の列を指定します。10x = numberとなるように値xが計算されます。0または負の数値を入力すると、欠損値記号*が保存されます。

計算機の式 結果
LOGTEN(1000) 4

用途

統計では、対数で底10(log10)は次を目的としたデータの変換に使用できます。
  • 正方向に歪んだデータを「正規」に近づける
  • 線形モデルでの曲面性を明らかにする
  • グループ内の変動を安定させる
元の値
Log10変換
より正規に近づけるためのデータの変換例

元のグラフでは、右裾(上裾)に突出した値があることからわかるようにデータが正方向に歪んでいます。Log10変換によって上裾は圧縮され、下裾が広がり、変換されたデータの分布の形状はより正規分布に近づきます。

元の値
Log10変換
線形モデルでの曲面性を明らかにするためのデータの変換例

元の散布図の単回帰直線では、データの曲面が正確にモデル化されません。XスケールをLog10で変換すると、データ値は単回帰直線に沿って位置付けられます。

元の値
Log10変換
グループ内の変動を安定させるためのデータの変換例

元の個別値プロットではグループ1の値が大きいため、グループ内の変動性が大きいように表れます。データの変換後は、どのグループ内の変動性も同様に表れます。