データをグラフ化する

グラフを使用してデータを探索し、変数間の関係を評価します。また、グラフを使用して、データを要約し、統計結果の解釈に役立てます。

グラフを追加するには、フォームを追加して入力するに進みます。

箱ひげ図

箱ひげ図を使用して、サンプル分布の形、中心傾向、変動性を評価、比較し、外れ値を探すことができます。

箱ひげ図は、サンプルサイズが少なくとも20の場合に最適です。たとえば、科学者が箱ひげ図を作成して、異なる2つの肥料で生育した植物の高さと無肥料の対照群を比較するとします。例を参照するには、Minitab ヘルプ:箱ひげ図の例に移動します。

データに関する考慮事項

データはYの数値でなければならず、Xにはオプションの離散値(比較用のカテゴリ)が必要です。箱ひげ図は、サンプルサイズが少なくとも20の場合に最適です。サンプルサイズが小さすぎると、箱ひげ図に示される四分位数や外れ値は意味がない場合があります。詳細については、Minitab ヘルプ:箱ひげ図のデータに関する考慮事項を参照してください。

等高線プロット

等高線プロットを使用して、応答変数と 2 つの予測変数の関係を調べることができます。

等高線プロットでは、2 つの予測変数の値が x 軸と y 軸上に表され、応答変数の値が等高線と呼ばれる濃淡の領域で表されます。等高線プロットは経度、緯度、高度の代わりに、X 値、Y 値、Z 値がプロットされている位相マップのようなものです。

ある食品研究者が、夕食用冷凍食品を調理するのに最適な時間と温度を特定したいと考えています。研究者は 14 個のサンプルをさまざまな時間と温度で調理し、プロの試食人が各サンプルの全体的な品質を評価します。その研究者は、その結果を調べるために等高線プロットを作成することにします。例を参照するには、Minitab ヘルプ:等高線プロットの例に移動します。

データに関する考慮事項

可能な場合は、X 値と Y 値の間隔を規則的にして、格子を作る必要があります。通常、z 値は、説明または予測したい応答であり、x 値と y 値は説明変数です。詳細については、Minitab ヘルプ:等高線プロットのデータに関する考慮事項を参照してください。

ドットプロット

ドットプロットを使用して、サンプルデータの分布を評価、比較します。

ドットプロットは、サンプル値を小さな間隔に分割し、各値または値の小さなグループを数直線に沿ったドットで表します。ドットプロットは、サンプルサイズがおおよそ 50 より小さい場合に最適です。

たとえば、品質技師がドットプロットを作成して、シャンプーボトルのサンプルからキャップをはずすのに必要なトルクの分布を調べるとします。例を参照するには、Minitab ヘルプ:ドットプロットの例に移動します。

データに関する考慮事項

データは Y の数値でなければならず、X にはオプションの離散値(比較用のカテゴリ)が必要です。ドットプロットは、サンプルサイズがおおよそ 50 より小さい場合に最適です。サンプルサイズが 50 以上の場合、ドットは複数の観測値を表すことがあります。ドットプロットに加えて箱ひげ図またはヒストグラムを使用して、分布の主要な特性をより簡単に識別できるようにすることを検討してください。詳細については、Minitab ヘルプ:ドットプロットのデータに関する考慮事項 を参照してください。

ヒストグラム

ヒストグラムを使用してデータの形状と広がりを評価します。

ヒストグラムでは標本値が多くの区間に分割されており、各区間におけるデータ値の頻度がバーで表されています。ヒストグラムは、サンプルサイズが少なくとも20の場合に最適です。ただし、サンプルサイズが20よりかなり大きい場合は、分布をよりよく表すことができます。

たとえば、品質技師がヒストグラムを作成して、シャンプーボトルのサンプルからキャップをはずすのに必要なトルクの分布を調べるとします。例を参照するには、Minitab ヘルプ:例:ヒストグラムに移動します。

データに関する考慮事項

データは、YとXの数値でなければなりません。ヒストグラムは、サンプルサイズが20以上の場合に最適です。サンプルサイズが小さすぎると、ヒストグラム上の各バーに十分なデータ点が含まれず、データの分布を正確に示せないことがあります。サンプルサイズが20未満の場合は、代わりに個別値プロットの使用を検討してください。詳細については、Minitab ヘルプ:ヒストグラムのデータに関する考慮事項を参照してください。

個別値プロット

個別値プロットを使用して、サンプルデータの分布を評価、比較します。

個別値プロットには、グループ内の各オブザベーションの実際の値を表すドットが表示されるため、外れ値を見つけやすくなり、分布の広がりを簡単に確認できます。個別値プロットは、サンプルサイズがおよそ50未満の場合に最適です。

箱ひげ図同様、個別値プロットは潜在的な外れ値を特定し、データの分布を視覚化するのに役立ちます。ただし個別値プロットは箱ひげ図とは違い、各値を別々に表示します。これは、特に観測値数が比較的少ない場合、または各観測値の効果を評価することが重要な場合に有益です。

たとえば、技師が個別値プロットを作成して、異なる添加剤で作られたプラスチック・サンプルの弾力性を比較するとします。例を参照するには、Minitab ヘルプ:複数のY変数の個別値プロットの例に移動します。

データに関する考慮事項

データは数値のY変数で、オプションの離散X変数(比較用のカテゴリ)が必要です。個別値プロットは、サンプルサイズがおよそ50未満の場合に最適です。サンプルが大きすぎると、プロット上のデータ点が密集しすぎて、分布の評価が難しくなる可能性があります。サンプルサイズが50より大きい場合は、代わりに箱ひげ図またはヒストグラムの使用を検討してください。詳細については、Minitab ヘルプ:個別値プロットのデータに関する考慮事項を参照してください。

交互作用プロット

交互作用プロットを使用して、1つのカテゴリ因子と連続応答の関係が、2番目のカテゴリ因子の値によってどのように変わるかを表示します。 このプロットには、X軸上の1つの因子の水準の平均と、別の因子の各水準の個別の線が表示されます。

例として、高速道路の安全管理部門の調査員が運転者の経験値と道路種別の関係をハンドル修正回数から調査しているとします。調査員は交互作用プロットを作成し、因子が互いおよび応答に与える影響を表示させます。例を参照するには、Minitab ヘルプ:交互作用プロットの例に移動します。

データに関する考慮事項

応答変数(Y)は連続量である必要があります。データにはカテゴリ因子(X)が1つか2つ含まれている必要があります。詳細については、Minitab ヘルプ:交互作用プロットのデータに関する考慮事項を参照してください。

主効果プロット

1つ以上のカテゴリ因子が連続応答に影響するかどうかを判定するには、主効果プロットを使用します。

たとえば、カーペットメーカーが一元配置 ANOVA.の結果を確認しようとしているとします。メーカーは、カーペットの種類ごとの平均耐久性スコアの主効果プロットを作成します。例を参照するには、Minitab ヘルプ:主効果プロットの例に移動します。

データに関する考慮事項

応答変数(Y)は連続量である必要があります。データにはカテゴリ因子(X)が1つか2つ含まれている必要があります。詳細については、Minitab ヘルプ:主効果プロットのデータに関する考慮事項を参照してください。

行列散布図

行列散布図を使用すると、複数の変数ペアの関連性を一度に評価できます。行列散布図とは、散布図の配列です。

たとえば、あるビジネスアナリストが、活躍の目覚しい中小の製造業者22社を調査しようとしています。分析者は、顧客数、利益率、売上高、営業年数に関するデータを収集します。分析者は、最初の調査の一環として、顧客数、利益率、営業年数の間の関係を調べる行列散布図を作成します。例を参照するには、Minitab ヘルプ:行列散布図の例に移動します。

データに関する考慮事項

散布図に必要なデータの量に関する正式なガイドラインは存在しませんが、サンプルの量が多ければ多いほど、データ内のパターンは明確になります。適合回帰直線を持つ散布図は、サンプルサイズがおよそ40以上の場合に最も効果的です。サンプルサイズが40より少ない場合は、適合回帰直線は多少不正確になる可能性があります。行列プロットの散布図ごとにサンプルサイズを検討する必要があります。詳細については、Minitab ヘルプ:行列散布図のデータに関する考慮事項を参照してください。

多変量管理図

周期的な変動や因子間の交互作用などのデータの変動を調査するには、予備ツールとして多変量管理図を使用します。

多変量管理図は、因子と応答の関係を表すグラフを提供します。多変量管理図には、各因子の各水準における平均が表示されます。Minitabでは、各多変量管理図に最大4因子表示できます。

たとえば、ある製造会社が3種類の温度設定が可能な2台の異なる機械でプラスティック製のパイプを製造するとします。品質エンジニアは、さまざまな機械や設定で製造するパイプ直径の一貫性を心配しています。エンジニアは、パイプ直径の変動を調査するために多変量管理図を作成します。例を参照するには、Minitab ヘルプ:多変量管理図の例に移動します。

データに関する考慮事項

異なる因子水準で平均応答を計算するため、多変量管理図には数値応答データが必要です。最大4つの数値、テキスト、日付・時刻の因子を持つことがあります。各因子には、少なくとも2つの水準が必要です。詳細については、Minitab ヘルプ:多変量管理図のデータに関する考慮事項を参照してください。

散布図

散布図を使用して、連続変数のペアの間の関係を調査します。散布図では、座標平面のX変数とY変数のペアを順番通りに表示します。

たとえば、医療研究者が散布図を用いて、若年女子のボディマス指数(BMI)と体脂肪率の間の正の関係を示します。例を参照するには、Minitab ヘルプ:散布図の例に移動します。

データに関する考慮事項

1つ以上の数値データまたは日付・時刻データの列のペアをデータに含める必要があります。詳細については、Minitab ヘルプ:散布図のデータに関する考慮事項を参照してください。

曲面プロット

応答変数 (Z) と 2 つの予測変数 (XとY) の関連性を調べるには、3D 曲面プロットを使用して予測応答の 3 次元曲面を確認します。 予測応答は滑らかな曲面またはワイヤフレームで表示することができます。

たとえば、ある食品研究者が、夕食用冷凍食品を調理するのに最適な時間と温度を特定したいと考えています。研究者は 14 個のサンプルをさまざまな時間と温度で調理し、プロの試食人が各サンプルの全体的な品質を評価します。その研究者は、テスト結果を検討するために 3D 曲面プロットを作成します。例を参照するには、Minitab ヘルプ:3D 曲面プロットの例に移動します。

データに関する考慮事項

可能な場合は、X 値と Y 値の間隔を規則的にして、格子を作る必要があります。詳細については、Minitab ヘルプ:3D 曲面プロットのデータに関する考慮事項を参照してください。

時系列プロット

時系列プロットを使用して、トレンドや季節要因パターンなどの時系列データのパターンを調べます。 時系列プロットにより、時系列分析を選択してデータをモデル化しやすくなります。

たとえば、ある株式仲買人が、2つの株の過去2年間の月ごとの株価を比較します。株式仲買人は、2つの株式のパフォーマンスを視覚化する時系列プロットを作成します。例を参照するには、Minitab ヘルプ:時系列プロットの例に移動します。

データに関する考慮事項

時系列順にデータを記録する。時系列データは一定期間に収集され、時間順に記録されます。収集されたときと同じ順序でワークシート内に記録する必要があります。データが時系列順に並んでいない場合、データの時間に関するパターンを評価するときには時系列プロットを使用できません。時系列プロットは、1日に1回、1か月に1回など、一定の間隔でデータが収集されることを前提とします。データを収集する期間が一定でない場合、時系列プロットは誤解を招くものになる可能性があります。詳細については、Minitab ヘルプ:時系列プロットのデータに関する考慮事項を参照してください。